導入事例

/

【事例】BtoB企業がeスポーツスポンサーで得た"桁違い"の反響 ― アルテクナ...

【事例】BtoB企業がeスポーツスポンサーで得た"桁違い"の反響 ― アルテクナが語る4年間のリアル

【事例】BtoB企業がeスポーツスポンサーで得た"桁違い"の反響 ― アルテクナが語る4年間のリアルのサムネイル

BtoB技術系企業の株式会社アルテクナが、eスポーツチーム「SCARZ」のスポンサーを始めて4年。「新卒の半数がSCARZを知っている」「SNSアクセスが通常の40倍」── 数字が証明する、BtoB×eスポーツの可能性とは。

  • 導入サービス

    年間スポンサー

  • 実施事項

    採用 / SNSマーケティング / ノベルティ制作

  • お話を聞いた人

    株式会社アルテクナ

    小澤様 / 林様

スポンサーシップのきっかけ ── グループ社員の"世界一"が動かした

アルテクナは、自動車メーカーを中心に技術系の人材派遣・業務委託を手がける創業40年超の企業だ。もともとは山口県でプラスチック原料を扱う商社としてスタートし、設計やソフトウェア開発など付加価値の高いサービスへ事業を転換。現在は東京を拠点に、全国のメーカーへエンジニアを送り出している。
一般消費者との接点が少ないBtoB企業が、なぜeスポーツチームのスポンサーになったのか。

── グループ会社の社員がeスポーツの世界大会で優勝されたと伺いました。それがきっかけだったのでしょうか?

はい、親会社の日研トータルソーシングの社員がeスポーツの世界大会で優勝したんです。自分たちの社員から世界一が出るなんて、純粋にすごいなと。その社員はテレビの「激レアさん」にも出演して、eスポーツって言葉がいまほど一般的じゃなかった時期に「ゲームのすごい人」みたいな形で注目されまして。その流れで「プロのeスポーツチームにも話を聞いてみようか」となりました。

── スポンサー契約の社内での意思決定はスムーズだったのですか?

反対する人はほとんどいなかったですね。知っている人と、よくわからない人に分かれただけで。ちょうど国内のeスポーツチームが大きな国際大会で結果を残してニュースになった時期でもあり、「こんな世界もあるんだ」という認知が広がり始めていました。社長に報告したら「小さく始めるなら、やってみてもいいんじゃないか」とアドバイスをもらいました。

── 社長はゲームに理解があったのですか?

そうなんです。実はゲーマーでして(笑)。レースゲームを楽しまれていて、以前大丸東京店でのSCARZのeモータースポーツのイベントにも代表と一緒に参加しました。一緒に来られたお子様もものすごくうまくて、やり込んでいる人の走りだなという感じでしたね。ゲームの魅力を肌感覚で分かっている方だったので、未知の領域への投資判断がスムーズだったんだと思います。

── 時期的にはコロナ禍の影響もありましたか?

ありましたね。2021年末〜2022年初頭で、コロナの一番ひどかった時期の閉塞感を抜けて、「なんとなくもう1回頑張ろうか」みたいな空気があった。ちょうど新しいプロジェクトを立ち上げた直後にコロナが直撃して、事業がストップした時期もあったんですけど、そこから新しい挑戦をしていこうという雰囲気が生まれていましたね。


採用効果 ── 新卒エンジニアの「半分が知っている」

アルテクナがスポンサーシップに最も期待していたのは、エンジニア採用への波及効果だった。同社の新卒採用は年間約30名、ほぼ全員が20代前半のエンジニアだ。

── スポンサーシップを始めた一番の目的は何だったのでしょうか?

一番困っていたのは採用です。エンジニアの数が日々足りない。うちはBtoBの会社で一般の方との接点がほとんどないんですけど、エンジニアも一般の人ですから、なんとか目を向けてもらいたい。聞いたことがない会社って、やっぱり選びにくいんですよね。調べるときにホームページを見て、SCARZのスポンサーをやっている会社なら安心できるかなと思ってもらえたら、と。

── 実際に採用の場面で効果を感じることはありますか?

新卒で30人くらい取るんですけど、そのうち半分くらいはSCARZさんを知っていますね。内定式でも、Discordで連絡先を交換しちゃったりしてますし。同業種の会社が近しい労働条件を提示した場合に、「じゃあSCARZへスポンサードをしているアルテクナにしようかな」と思ってくれたらいいなと。

※Discord(ディスコード):友人と通話しながらゲームをしたり、コミュニティを作るSNSプラットフォーム

── SCARZの認知度が高い理由は、やはりエンジニア層との親和性でしょうか?

そうですね。うちも採用する層が変わってきていて、従来は機械設計とか電気設計が中心だったんですけど、開発の主体がソフトウェアに切り替わったので、IT系のエンジニアを多く採るようになった。ソフトウェアのエンジニアとゲームをやりたいエンジニアの層はかなり重なるんじゃないかなと思います。


営業の"話題作り" ── 既存顧客との関係をつなぐ接点

アルテクナの営業スタイルは、新規開拓よりも既存顧客との長期的な関係構築が中心だ。取引の約8割がリピートである。

── 営業の現場ではどのように活用されていますか?

営業の現場から「ノベルティが欲しい」という声はずっとあるんです。同じお客様へ何度もご訪問をするにあたって、何かお土産話やノベルティを持っていくと話が膨らむ。話題作りとしてグッズを作るっていうのが多いですね。SCARZさんのスポンサーになったことで、そのバリエーションが広がりました。

画像

── 取引先からの反応で印象的だったことは?

お客様の若い担当者の方が「SCARZさんのスポンサーしていますよね」と言ってくださることがある。すごく嬉しいですね。お客様もゲーム好きな方が多いので、そういう方にはeスポーツの話題が自然と通じるんです。

── 川崎フロンターレのスポンサーもされていますが、違いはありますか?

フロンターレさんはJ1の超人気チームですし、圧倒的な知名度があります。チケットをお取引企業様にプレゼントすると「嬉しいです」と見に行ってくださったりする。ただ、川崎の等々力競技場に行ける人に限られるんですよね。一方、SCARZさんなら、全国のお客さんにも届けられるんです。場所に縛られないというのがeスポーツの大きな魅力ですね。


数字が語るインパクト ── アクセス数「30倍」の衝撃

スポンサーシップの効果をもっとも端的に表すのが、自社メディアへのアクセス数だ。

── SNSやWebサイトへの数字的なインパクトはどれくらいですか?

SCARZさんが絡むと、見てくださる方の桁が違うんです。通常だと200とか300のアクセスが、多い時だと8,000、9,000になる。30倍、40倍の規模ですね。そうでもない時でも倍とか3倍、4倍にはなります。

── 特に反響が大きかったコンテンツは?

東京タワーでのグランツーリスモ発表会ですね。リアルタイムで写真をXにアップロードし、あれはだいぶアクセスが伸びました。あとスポンサーミーティングの投稿も。ああいうSCARZのイベントがあると、うちも発信しやすいんです。

画像

課題と本音 ── 「もっと活用したいが、やり方がわからない」

4年間のスポンサーシップを通じて、ネガティブな面はほとんどないと語る。しかし、率直な課題感もある。

── スポンサーを続けてきて、思っていたことと違ったことはありますか?

ネガティブはあまりないんですけど、もうちょっとこの知名度を利用したいんですよね。利用の仕方がわからないんです。SCARZさんが絡むと見てくれる方が増えるのはわかっている。でも、もうちょっと利用しやすい形で、うちがどういうふうに絡めるのか、もう少し工夫したいんです。

── 具体的にはどんなことが難しいと感じていますか?

eスポーツって、知っている人が主になっていて、知らない人はなかなか入りづらい世界なのかなと。SCARZさんだけでもタイトルが7つくらいあって、それぞれで何が起きているかをキャッチアップするのは難しい。もうちょっと間口を広げていただけると、うちも絡みやすいし、発信しやすくなると思っています。

── どんな情報発信があれば活用しやすくなりますか?

プロ選手の1日がどういう生活なのか、どういうトレーニングをしているのか。共感できるストーリーがあれば、世代を超えて伝わるんじゃないかと思うんです。お取引先様に「SCARZって何?」と聞かれたとき、「こんな選手がいて」と話せたら、それだけでネタになりますよね。


今後の展望 ── 社内ゲーム大会、そしてリアル体験の拡充へ

課題を感じつつも、アルテクナはスポンサーシップをさらに発展させる構想を持っている。

── SCARZへの今後の要望や、やってみたいことはありますか?

ゲーム大会をやりたいですね。新入社員の中にも非公式にゲーム仲間でグループを作っている人がいると聞いていますし、会社として正式にやったら盛り上がると思うんです。ただ、機材もないし、やり方もわからない。もしそういうことになったら、SCARZさんにお力添えいただきたいですね。

── ノベルティについてはいかがですか?

うちは展示会で年間1,000個単位のノベルティを作っていますから、SCARZさんとのコラボでまたオリジナルのものが作れたら面白いなと思っています。せっかくですから、うちだけのものを。営業の方にお渡しできるものを毎年変えていきたいですね。

── リアルの場での活用についてはどうお考えですか?

SCARZさんでも、トーナメントを特別席で観戦できるような仕組みがあれば、サッカーと同じような接待の場になるんじゃないかなと。うちの大阪の事務所は大丸大阪に近いので、大丸松坂屋さんの会場を使ったイベントなんかもやりやすい。そういうリアルな体験の場がもっと増えるといいですね。

※大丸松坂屋百貨店は、SCARZ運営元株式会社XENOZ(ゼノス)のグループ企業


まとめ ── BtoB企業こそ、eスポーツの恩恵を受けられる

アルテクナの4年間が示しているのは、eスポーツスポンサーシップの効果は、むしろ一般消費者との接点が少ないBtoB企業にこそ大きいという事実だ。

「小さく始める」からスタートしたスポンサーシップは、社内ゲーム大会やリアルイベントへと広がりを見せようとしている。BtoB企業がeスポーツと組む意義──その答えは、アルテクナの4年間の実践の中にある。

その他の事例を読む

導入事例一覧を見る

企業情報

  • 会社名

    株式会社アルテクナ

  • 業界

    人材派遣

  • 事業

    エンジニア派遣事業 / 技術プロジェクト及び、ものづくりの受託事業 等

  • 従業員規模

    475名(2026年4月)

  • 創業年

    1984年5月

  • エリア

    東京

  • URL

    https://www.altekna.com/

CONTACT

お問い合わせ

まだ取材先やプランが決まっていなくても構いません。
現在の課題を伺い、適した進め方を一緒に整理します。

ご用件

*