eスポーツのビジネス活用

eスポーツスポンサーの選び方|自社に合うチーム・競技を見極めるポイント

記事公開日:

2026/10/6

最終更新日:

2026/10/6

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eスポーツのスポンサーを検討するとき、チームの知名度や大会の成績は分かりやすい判断材料です。ただ、それだけでは、自社の商品を知ってもらう企画や、採用候補者に企業の魅力を伝える発信まで具体化できません。

協賛先は「誰に、何を伝え、どのような変化を目指すか」から選ぶことが基本です。 本記事では、企業が自社に合うチーム・競技を見極めるために、ファン層、商品との接点、発信内容、実行体制の見方を整理します。

1.チームを比較する前に、協賛の目的を決める

企業名を知ってもらいたいのか、商品の特徴を伝えたいのか、採用候補者に仕事への興味を持ってもらいたいのか。目的によって、選ぶべき相手や企画は変わります。

例えば、商品への理解を深めたいなら、選手の使用体験や動画で伝えられる内容を考えます。採用が目的なら、求める人材との接点に加え、自社の仕事や働く人を紹介する企画まで検討したいところです。

アルテクナがSCARZのスポンサーとなった背景にも、採用対象である20代前半のソフトウェアエンジニア層とゲームファン層の親和性への着目がありました。2026年5月に公開した事例では、採用候補者への認知という課題が説明されています。これは、ファン層と自社の対象を照らし合わせて協賛を考える例といえます。

まず「届けたい相手」と「伝えたい内容」を一文にしてから、候補を比較しましょう。 目的が曖昧なままでは、フォロワー数や費用の違いだけで判断しやすくなります。

2.チーム全体と、実際に接点をつくる部門・選手を分けて見る

複数の競技部門を持つチームを検討する場合は、チーム全体の情報に加え、協賛企画に関わる部門や選手の発信を確認します。自社の商品を紹介するのが特定の選手なら、その選手のコンテンツを誰が、どのような理由で見ているかが判断材料になります。

年齢や性別だけでなく、活動地域、関心のあるテーマ、視聴する媒体、イベントへの参加行動なども見たい項目です。ゲームを遊ぶ人、大会を観戦する人、選手の配信を見る人を、すべて同じ対象として扱わないことも大切です。

候補のチームには、想定する部門・選手・媒体について、確認できる範囲の視聴者データや直近の発信実績を相談しましょう。対象期間や調査方法も確認します。

ファン層との相性は、年齢の一致だけでなく、自社の情報に関心を持つ理由まで考えると見えてきます。

3.商品や企業の特徴から、企画の接点を探す

自社と競技の接点は、ゲーム関連の商品を持っているかどうかだけで決まるものではありません。商品の特徴、選手の生活、企業が大切にする価値観などからも、協働する理由を考えられます。

フィリップスとSCARZは、2024年に回転式シェーバー「S9000シリーズ」とeモータースポーツの「回転」を接点に、スポンサーシップを開始しました。精度やパフォーマンスという共通点をコンセプトに据え、その後、選手の使用感を伝える動画や、TakuAn選手のドキュメンタリーへ展開しています。

この事例から考えられるのは、商品と競技を結ぶテーマがあると、伝える内容を具体化しやすいということです。「なぜこの企業が、この選手やチームと取り組むのか」を説明できるか、候補ごとに検討してみましょう。

4.発信力は、数字とコンテンツの中身を合わせて見る

フォロワー数や再生数は、発信の規模を把握する材料です。比較するときは、それに加えて、実際にどのようなコンテンツをつくっているかを確認します。

試合結果の告知、選手の日常、商品紹介、ファンが参加する企画では、伝えられる内容が異なります。過去のスポンサー施策を見る際は、企業の特徴がどう表現されているか、選手の魅力とどう結びついているか、自社でも参考にできる企画かを見ていきます。

また、大会で注目を集めた投稿だけでなく、通常時の発信も確認しましょう。直近の一定期間をそろえ、企画の形式や投稿頻度、視聴・反応の傾向を比較すると、協賛後の活動を想像しやすくなります。

「どれだけ届くか」と「何を伝えられるか」を、セットで判断することがポイントです。

5.企画を実行できる体制があるか確認する

魅力的な企画でも、企業側とチーム側で役割が曖昧なままでは進めにくくなります。協賛先を選ぶ段階で、企画の相談から制作、発信、振り返りまで、どのように進めるかを確認しておきましょう。

例えば、商品体験の動画をつくるなら、誰が企画をまとめ、誰が撮影・編集し、企業側はどの段階で内容を確認するのか。イベントなら、選手の参加に加え、告知や当日の運営をどう担うかまで考えます。

自社が用意できる担当者の時間、素材、制作・運営の予算も伝えると、実施可能な企画を相談しやすくなります。自社とチームの双方が、継続して動かせる計画になっているかを見極めましょう。

6.候補には、同じ課題を伝えて相談する

候補を比較するときは、同じ目的と条件を伝え、どのような企画を提案できるかを相談すると判断しやすくなります。比較の際には、次の観点をそろえておくと便利です。

比較する観点

確認したいこと

ファン層

自社が届けたい相手との接点を、何で説明できるか

商品・企業との接点

協働する理由を、どのような企画にできるか

発信内容

過去にどのような企業コンテンツを制作しているか

実行体制

企画・制作・運営を、双方でどう分担するか

振り返り

目的に対して、何を記録し、次の改善に使うか

協賛先を選ぶ前に、「誰に何を伝えたいか」と「自社が用意できる体制」を整理してみてください。共通の条件で相談すると、一緒に取り組む企画の具体性から判断できます。

SCARZのE-BRANDINGでは、企業の魅力を若い世代に伝わる形へ編集し、認知・企業理解・興味形成につながるコンテンツづくりを支援しています。自社の課題から、チームと取り組む企画を考える際にお役立てください。

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