eスポーツのビジネス活用

【基礎】eスポーツスポンサーとは?協賛の仕組みと企業の活用方法

記事公開日:

2026/10/6

最終更新日:

2026/10/26

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eスポーツスポンサーとは、企業がチームや大会、選手などの活動を資金や物品で支え、契約に応じて広告掲載や共同企画などを行う仕組みです。ユニフォームへのロゴ掲載や選手による商品紹介に加え、採用広報や商品監修など、企業の課題に合わせた活用も考えられます。

活用目的は「マーケティング・事業開発」「採用・組織づくり」「企業・地域との関係づくり」の3つに整理できます。 この記事では、SCARZのスポンサー施策や企業との協働事例を交えながら、協賛の仕組みと企業が活用できる用途を紹介します。

協賛先によって、企業とファンの接点は変わる

協賛先には、チーム、選手・配信者、大会・イベントなどがあります。チームへの協賛では所属選手の活動や発信、大会への協賛では会場や配信などを通じて、企業とファンが接点を持つことになります。

たとえば、選手の動画で商品を紹介する企画と、大会会場で商品を試してもらう企画では、伝えられる内容も体験も異なります。自社が届けたい相手と、伝えたい内容に合う接点を選ぶことが、スポンサー活動を考える第一歩です。具体的な協働内容は、協賛先との合意に応じて設計します。

①マーケティング・事業開発:認知から商品づくりへ

マーケティングでは、競技や選手を応援するファンとの接点を通じて、商品や企業の特徴を伝えます。動画、SNS、イベントなどを組み合わせ、自社の商品とゲーム文化の共通点を企画に落とし込むことが重要です。

SCARZとフィリップスの取り組みでは、回転式シェーバーとeモータースポーツを「回転」というコンセプトでつなぎました。選手による製品の使用感動画やトークショーに加え、2025年にはTakuAn選手の競技への情熱を描くドキュメンタリーを公開しています。

また、共同商品開発や監修を通じて、プレイヤーの視点を商品づくりに取り入れる方法もあります。2022年に発表されたソニーの「Xperia Stream for Xperia 1 IV」では、SCARZがデザインと表面加工を監修しました。長時間のゲームプレイを想定した、快適な持ち心地を目指した取り組みです。

【参考記事】プロゲーミングチーム「SCARZ」が監修!Xperia 1 IV専用多機能ゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV」発表!

商品の魅力を伝える企画にも、使い手の視点を商品へ反映する協働にも、eスポーツとの接点を活かせます。

②採用・組織づくり:企業を知るきっかけと、社員の交流をつくる

採用では、ゲームやeスポーツに関心を持つ人に、企業を知ってもらうきっかけをつくれます。一般の生活者との接点が少ないBtoB企業でも、スポンサー活動を入り口に、事業内容や働く人の姿を伝える方法があります。

SCARZのスポンサーである技術系企業のアルテクナは、採用ブランディングにもeスポーツを活用しています。アルテクナとの取り組みを紹介した公開事例では、採用した新卒エンジニアの約半数が入社前からSCARZを知っていたと紹介されています。こうした接点から企業への理解を深めてもらうためには、事業や働き方を知るコンテンツも用意することが大切です。

ゲームという共通の関心は、社内エンゲージメントを考えるうえでも活用できます。アルテクナの事例では、内定式で内定者同士が自然にDiscordを交換する様子も紹介されています。社内の観戦会やゲーム交流会を企画するなら、初心者も参加しやすい内容にすると、部署や役職を越えた会話のきっかけをつくれます。

採用候補者に何を伝えるかと、社員同士がどう関われるかを考えることで、社外向けの発信と社内の取り組みを設計できます。

③企業・地域との関係づくり:交流と社会貢献へ広げる

eスポーツを共通のテーマに、企業間のネットワーキングや、地域・学校との共同企画を考えることもできます。スポンサー企業同士の交流会や共同イベントを検討する際は、参加する相手と、互いに持ち寄れる技術・知識・活動を明確にしておきます。

社会貢献の協働事例として、SCARZはLIXILの特別出前授業に参加しました。2024年12月、葛飾区の共栄学園中学高等学校で、LIXIL社員とSCARZのPyon・あしもが登壇。住宅業界とゲーム業界の視点から、自分が夢中になれることや将来について語りました。

こうした企画では、企業とチームが持つ経験を、地域や次世代にどう届けるかが中心になります。実施にあたっては、学校や地域側の課題も聞き、誰にどのような学びや体験を提供するかを一緒に考えることが大切です。

eスポーツ選手とLIXIL社員が語る、自分だけの「夢中」を見つける方法 サムネイル画像

【参考記事】eスポーツ選手とLIXIL社員が語る、自分だけの「夢中」を見つける方法

自社の目的から、スポンサー活動の企画を考える

スポンサーを検討する際は、まず自社が抱えている課題を整理してみてください。商品を知ってもらいたいのか、採用候補者に企業の魅力を伝えたいのか、社員や地域との関係を深めたいのか。目的を具体的にすると、協賛先と話し合う企画も明確になります。

一つの取り組みで複数の目的を追う場合も、最も重視するものを決めておくと、内容や振り返りの方法を選びやすくなります。誰に、何を届け、その後にどのような変化を目指すか。 この問いを起点に、企業とチームで企画をつくることが大切です。

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